世界で最も成功した、日本発のNPOのお話
この本は「Table for two」という世界で最も成功した、日本発のNPOのお話です。
前から気になっていたのですが、本をぱらぱらとめくってみて、あっあの人だ!と思いました。小暮さん、とにかくアツい男です!
世界中で飢え死にする子どもをなくしたい。
マイケルジャクソンから黒柳徹子まで、様々な人たちがチャレンジしているテーマです。
だけど、これを一般の人がムリなく楽しく続けるには?
そうだ、ダイエットだ!!!
日本中でぽいぽい捨てられている食事。
食べ過ぎでデブになるほどの食事。
この食事を飢え死にしそうな人へ届けられないか。
きっと、きっとできるはず!
こうして出来たのが「Table For Two1」というチームです。
著者の小暮さんは世界中を旅して、あっちこっちで働いて
でもやっぱり日本がいい!日本のために働きたいと帰ってきました。
そこで経営コンサルタントと問題解決をする会社
「マッキンゼー」の日本支社に入って大活躍。
でも、もっともっと日本のために働きたいーと転職したのが
できたばかりの「Table For Two1」だったそうです。
世界中から飢え死にする人を無くしたい!
と、アツい思いで集まったチームは、思いだけは1000倍!
しかし、登記も、電話も、プランもなんにもない状態で、、、
だけど、この人達のアツい思いを実現してやるぜ!と
超一流経営コンサルタントの腕をふるいます。
分析して、どんな仕組みで、競合はいるか
成功したNPOはどうやっているか、、、
最初はとにかく調べに調べて分析です。
そうして出来たのが、、、
社員食堂に健康定食を提案して、プラス20円を上乗せする。健康印のTable for Twoマークの定食を食べるとダイエットになってアフリカの子供がお腹いっぱいご飯をたべられる。
メタボおっさんと飢える子どもが向かい合う。
それがTable for Two !!!
そうして、各社の社員食堂をめぐり、通販会社にコンビニにドリンクバーにと駆け回り、なんとなんと、この5年間で
2122万5612食をおなかがすいた子供達にお届けする事ができました。
スゴいーーー!!!!!
この本でナルホドと思ったのは。
NPOを建てる時は、いま世の中がどういうタイミングで動いているのか
同じ事をしているチームはないのか、それで成功しているとしたら何故なのか、いまいち成果があがらないなら何が原因なのか。
どうやったら寄付しやすくできるのか、寄付しやすいフォーマットってなんなのか。即断即決すぐやる体制を整えつつ、相手方が時間がかかりそうなら適切にフォローしつつゆったりと待つ。そして目的から外れた事はどんなに美味しそうでも食い付かない。
このプロジェクトも社員を健康にすると→社員のモチベーションがあがっていい仕事ができるようになる。病気の社員にかかる費用がなくなっていく。社会貢献していると内外にアピールできると、いいことづくめのプロジェクトになっているのです。
すげえなあ、、、
深く考えるってこういう事なんだと思いました。