被災地を忘れないで

今日のオリンピックが東京に決まったってニュース。
ざわざわしました。でも、これはいいことなんだ、チャンスなんだって思い直して、よくなるシナリオを考えてみました。


でも、今は、このざわざわについて考えてみたい。
ニュースはこちら。

「被災地を忘れないで」の声も
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130908/k10014381481000.htmlf:id:MATSU:20130909000450j:plain

2020年のオリンピックとパラリンピックの開催都市が東京に決まったことについて、岩手県内では、東京での開催を歓迎する声が上がる一方で、被災地の復興も忘れないでほしいといった声も聞かれました。

東日本大震災で大きな被害を受けた釜石市仮設住宅に住む84歳の女性は「仮設から出て、オリンピックを見るという希望を持つことができました。前回の東京オリンピックの時はテレビを見て盛り上がったのを思い出します。オリンピックを通じて被災地の復興も前に進んでほしいと思います」と話していました。
また、釜石市内で物産店を営む60歳の男性は「大変喜ばしいことですが、被災地のことも忘れないでほしいです。震災の時、海外から多くの支援を受けたので、海外の選手たちに被災地に足を運んでもらい、被災地が頑張っている姿を見てもらいたいです」と話していました。


今年の8月は暑い中仮設住宅をひたすら訪ね歩くという調査をさせて頂きました。
若い人、希望のあるひとは仮設から出て働きに行っている・・・そのせいもあるのでしょうが、本当にお年寄りの方がずいぶん多いなという印象が強かったです。

産まれてからずっと、海の見える町で育って来て、仲良しの友達、家族、親戚にかこまれて、毎日笑って暮らしていた。

それが震災でばらばらに暮らす事になってしまった。
海からはなれた山の中の仮設住宅にひとりで暮らしている。
隣近所は知らない人ばかり。今までは窓もとびらも開け放して、すきな時に友達の家にあがりこんで
おしゃべりしていたけれど、今はこわくて窓を閉めて暮らしている。・・・生きてここを出られるんだろうか。。。

普通に暮らしているとだいたいこんな感じになります。

被災地をいちはやく復興させよう。そんな国の意向はありがたくも東京から遠くはなれたこの場所では、どうしたって的が外れてしまう。それでも、的外れであっても、ないよりはマシと受け取らざるをを得ない。あの人達が海に帰りたいっていうのを聞く度に、どうしたらいいんだろう、元気なうちに、生きているうちに、間に合うんだろうか、、、と考え込んでしまいます。

オリンピックで盛り上がる東京の映像は、なんだかまったく現実感がありませんでした。7年後にむけて、明るく華やかな楽しさであふれた施設がいっぱいできるんだろう。そのころこっちでは、10mのコンクリートの壁にかこまれた町ができあがるんだろう。みんなが海に帰れる日はくるんだろうか・・・。

それを決めてるのは東京の人達だった。
あのオリンピックで盛り上がっている、おなじ現実を生きているなんて信じられない人達が、被災地の復興をどうするかを決めているのか。。。

ならば今度こそしっかり伝えられるようになりたい。
半沢直樹になりたい。

がんばろう。