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非営利組織が伸び悩む理由について。命がけのプレゼンを見ました。


Dan Pallotta: The way we think about charity is dead wrong | Video on TED.com


友人に勧められてこちらのTEDを拝見しました。

なぜ社会的問題は解決しないのか?
なぜ震災ボランティアを続けるのが難しいのか?
なぜホームレスの支援活動は苦しいのか?

それは私たちの考え方が古いからなんだっていいます。

たとえば、日本だと一流企業でバリっと働くと40代で年収1千万円くらい稼げます。
緊急雇用で震災関連の組織に入ると月12万円×12か月=150万円/年くらいでしょうか。

だったら、一流企業でばりっと働いて850万円を寄付した方が
めっちゃくちゃ尊敬されるし、あっという間に幹部になれます。
そうしたら慈善団体を思う存分牛耳れる(かもしれません!)

プレゼンターのダンさんは、癌の特効薬と苦しみをケアするための団体を作り、初年度、3500万円の寄付が集まりました。

このお金で様々な広告を打ち、イベントを実施し、スポンサーを募ったところ翌年71億円が集まりました。

そのお金の40%を運営費にあてました。そして60%で、つまり今までの120倍もの規模へと癌の研究チームが成長し、劇的に成果が上がる予定でした。しかし。。。

「40%を運営費にあてるなんてけしからん!」

クレームの嵐が殺到!!!

スポンサーは解散、350人いたチームは全員解雇。
クレームをかけた人はスッキリして実にいいことをしたと満足。

なぜなんだっていいます。

過激なゲームの宣伝に30億円をかけ、70億円の売り上げを上げても誰も何もいわないのに。
癌の患者を救うために同じことをすると何故、石を投げられるのか。

・・・

私はこれを聞いたときハッとしました。
なんでこんな当たり前のことに気が付かなかったんだろう???

自分自身、震災により岩手にくるまで、赤十字ユニセフが不正に資金を流用しているような気がして苦々しく思っていたことを思い出しました。

・・・

なぜ私たちは、来年すばらしく大きな活動ができるとしても
今年の小さな研究の方がいいと思ったのだろうか。

なぜ、寄付が宣伝に使われることを激しく拒否したのだろうか。

それは私たちの倫理観に根差しているものなんだそうです。


寄付はその目的のみに使うべし。


その固い信念はなんと200年前、イギリスからアメリカに逃げてきたピューリタンの教義によるものなんだそうです。

びっくりしました。
(これは興味深いので、調べてみたいと思います)

寄付をあつめると、何につかったか厳しくみられる。「正しい」目的以外に使うなんてゆるせない。スタッフがいい服を着ておいしいご飯を食べるなんてゆるせない。ボランティアは手弁当で余力の分で行うのが正しいありかただ、、、

自分がなぜそう考えていたのか。その始まりが200年前にあったなんて!


・・・


しかし、この問題に挑むとは。

本気で命がけなんだなと思います。

70億のプロジェクトを潰して「いいことをした」と思っている人たち。
こわいです。ゾッとします。この人どうして立ち向かえるんだろう。。。

私はもっとずっと小さい規模で同じような問題にぶちあたって、もう二度と寄付を集めたりはしないと固く思っているので。。。

だけど、見てきた人たちを知らないふりして生きるのは嫌だったので、研究の場に来ないかと言われたとき、即座に行きます!と返事をして、もうすぐ一年です。

ところが、社会的問題がなぜ起こるかがわかってきたのに、解決の受け皿があまりに貧弱という事もわかってきました。

なぜこんなに貧弱なんだろう?

社会的問題を解決するには、何か別の手段でがっつり稼ぐのが先なのか???
(一般的な経営成功本にはそう書いてありますよね。でもそれすら教義によるものだとしたら。)


すごく、すごく、怖いです。


だから、それに立ち向かう人に敬意を表します。

なぜだ・・・・なぜ戦うんだ・・・・勝てるわけないのになぜ戦うんだ・・・・殺されるぞ・・・ by ベジータ