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1000年後の人たちに、実感ってどうやったら伝わるんだろう。

津波防災学習教材を拝見しています。
平成18年、津波が来るちょっと前に作られた岩手県の学校教材です。
 
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過去の津波について
実際に津波に会った古老たちの証言。
津波のメカニズムについて
身近な津波の痕跡について
いざというとき、どうしたらいいか
 
繰り返し災害にあう地域だけれども
それに負けない歴史を愛せるように。
 
そんな資料がぎっしりです。
 
こっちの子供たちに話を聞くと
「こういう時は津波がくるって知ってたよ」
って答えてくれる子たちがたくさんいます。
 
一方で、まさかここまで来るとは思えなかった方も沢山いました。
見たことがないものを信じるのは本当に難しいことです。
 
学生の頃、ハザードマップを作るアルバイトをしていたことがありました。
浸水域が10m以上の所を赤い鉛筆でむらなく濃く塗っていきます。
10mといえば、2階建ての家がすっぽり水の中に沈む深さです。
でも、ぜんぜんそんなことは想像もできなかった。
先輩から400年に一回はこういう災害が起こるんだよ、そのために今これを作っているんだよって聞いたけれど、ぜんぜん信じられなかったのでした。
 
そのあと、大きな地震が起きて30cmの津波が釧路に到達するのを、みんなで大騒ぎしながらテレビにかじりついて見ていました。スマトラ津波の映像を見たときは、なんかすげえなって思っただけでした。
 
知識では、沖縄に80mの津波がやってきたことや、アラスカに500mの津波がやってきたことを知っていました。でもそれが身近に起こるかもしれないなんて、ぜんぜん想像がつきませんでした。
 
知識はあった、けれども実感がぜんぜん伴っていなかった。
 
これからの人たちに、世界のどこかで1000年ぶりに災害に会う可能性のある人たちに、いまいる地域を愛しながら、災害に対し十分に用意することをどう伝えたらいいんだろう?
 
実感ってどうやったら伝わるんだろう?
 
次に大きな津波が来るのは1000年後だそうです。
1000年後の人たちに、どうやって伝えたらいいんだろう。