チリで津波。たいしたことないかも、しれないけれど。

チリで津波が発生しました。

日本には明日の早朝の到着予定です。

「311に比べたらまったくたいしたことないでしょう?」

そう思われましたら、すこしだけ、この映像をみてください。



「普通の波と津波の違い」「高さ50cmの津波の威力」 - YouTube


震災前につくられた映像ですが、50cmの津波でもこの威力です。
さらに、湾の奥では津波の威力が倍増することがあります。

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※昭和21年発行「津波のよけ方」より。


被災された方々にインタビューしてわかったのは、何より大切だったのは、普段からの心の準備、ということでした。

あるおばあさんは、小さな津波の時は訓練だとおもって、毎回丘の上まで逃げていたそうです。
311の時も、まさかここまで来るとは思わなかったけれど、訓練だとおもって逃げたから助かったんだーとおっしゃっていました。

そうして、できることなら。

ご近所の方や、会社や学校の方と、もし大きな災害があったらどうなるか。あした、確認をしてみてください。

311で多くの方が助かったのは、三陸の人達が昔から津波はくるものだと思って訓練をしていたからでした。東京での調査では、かなりの方がなんの準備もしていないという結果がでています。

・いま住んでいるマンションにお米や水の備蓄はありますか?
・上の階でケガをしたら、どうやって下まで運びますか?
・大切な人と連絡がとれなくなったら、どこで、どう伝言をして、待ち合わせますか?

三陸の面白いのは、こうしたことが日常生活やお祭りの中に組み込まれていることでした。それでも、あれほどの被害がでたわけです。

そして災害は、なんの被害もでなければ、単なる自然現象でしかないんだよねとおっしゃっていました。被災地の人達は明日くるかもしれない津波に向けて、一生懸命準備をしています。

もしよかったら、みなさまもぜひ、身の回りの事を準備していただけたらと思います。