答えの出ない被災地の今を映画に。「赤浜ロックンロール」をみんなで見ました。

「赤浜Rock'n Roll」というドキュメンタリー映画を
沿岸から盛岡に来ている人たち
ボランティアや岩手の文化を愛する人たちで
いっしょに見る事にしました。

先月の調査でたまたま、夕食を食べていた隣の席に座っていて
お話を聞いたら、なんと映画の監督さんでした。
大槌が大好きで通い続けているのだそうです。

その後、地元の皆さんで見てくださいとDVDを送って頂きました。

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 ▼言葉も出ないほどの打撃を震災で受けたが、北上山地からの湧水が海を豊かに育む美しい町だ。誇りを胸に秘めて、再びここで生きようと立ち上がった人々の姿に、心を動かされたという。その映画がこのほど、出来上がった▼ワカメ養殖に取り組む寡黙な漁師、巨大防潮堤の計画を拒絶する地域のリーダー。2人の姿を追いながら、地域の祭り、盆の追悼行事、ロックフェスティバル、折々の自然を織り込んで、防潮堤計画に疑問を投げ掛ける。そんな内容の映画だ

河北春秋|8月28日 | 河北新報オンラインニュースより。


海のにおいがする本当にすてきな映画で。

いつもお世話になっている「あすくら」の吉田直美さんに相談した所
月1回の「夜のともくら」というイベントで上映させて頂ける事になりました。

※「あすくら」は「あすからの暮らし相談室・宮古」です。
震災で生活に困った人を助ける・・・本当にそういう活動ができている数少ない人と思います。


場所は盛岡のしぇあはーと村。
この日はキャンドルナイトでとてもかわいくなっていました。

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まずは、ひとり一品もちよりで夕ご飯を食べて。

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みんなで映画をみました。

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知っている人が出ているともりあがります^^

○○君、いまここにいたんだー!
○○さん、元気だったんだ!よかったぁー♪

とか。

みんなでわいわいしながら見ました。



阿部さんという若手の漁師さんが、まず最初に立ち上がって。
若い人ががんばるなら、おらもって仕事を始めた人がでてきます。

ほんとに自分達が生まれ育った地域の事が大好きでしかたがない。
津波で、なにもかにも持っていかれたのに・・・
赤浜が大好きなんだーという感じがビシバシ伝わってきました。

お祭りの血がさわぐ感じ、海に出るときの気持ちよさ。
どっさり魚がとれたよろこび。牡蠣、ホヤ、ワカメが育つうれしさ。

いいねえ~って声があがる^^

そして、防潮堤の建設に反対する人たち。
このシーンはホントみてて苦しかったです。
何回、自分たちの意見をまとめても無かったことにされてしまう。

却下する側もそうしたくてしたいわけじゃないのに
却下ということを伝えに行かなくてはならない。
同じ町に暮らす人どうしが対立する姿は悲しいものです。。。

それでも、この先なにがあっても
あきらめないでがんばって行こうという姿。
上映が終わった後、しばらく言葉もない時間がありました。

答えの出ない今をたくさんの人に見て頂きたいと思いました。

☆この映画は、2015年、全国の劇場で公開されていきます。☆

1月24日(土)~1週間みやこシネマリーン「ジモトエイゾウサイ2015」前売り¥800
4月上旬 新宿 K‘s シネマ ほか順次公開

大槌では、「ありがとう上映会」を無料で開きます。お見逃しされた方は、是非大槌で見てください。
1回目 2月28日(土)上映①吉里吉里第2仮設 122世帯  13:30-15:30
*出演者阿部さん参加予定です。
2回目 3月1日(日) 赤浜仮設談話室 37世帯 10:00-12:00
*出演者川口さん参加予定です。           
3回目 3月1日(日) 吉里吉里第4仮設36世帯13:30-15:30


ぜひぜひ、足を運んでみてみてください♪♪♪