「片づけられない女」が片づけられるようになりました。

去年のノートをひっくり返していたら、コーチングを受けたときのノートがでてきました。日常をちょっといいものにできたらいいなあーと思って、チャレンジしていたのでした。ちなみに私、こんな感じです。

 


#1 小児期「ADHDの正しい理解のために」 - YouTube

 

10年くらい前に「片づけられない女」が流行ったの覚えていますか?

実は私、ばっちりそれです。ぜんぜん片づけができませんでした。でも今は大丈夫。スッキリ片付いた部屋になりました。

とっても片づけられるようになったのがうれしくて、会う人会う人、私、片づけられるようになったんですよーって話しているのですが、やっぱりそのやり方は独特らしくてなかなか普通の方の参考にはならない・・・みたいです^^;

でももし、誰かがこの動画の子みたいに大変な毎日を送っていたら、私のやり方が参考になるかもしれないなーと思って書いてみました。

 

○まず、10年前の事。

片づけられない女たち

片づけられない女たち

 

 

 10年前。読んで「うわあ、これだよ!」って思って、さっそくネットで親切そうなところを探しました。それでも痛い事をざっくりえぐっちゃうようなお医者さんに会ったりもしたけれど、何件目かでああ、これなら安心できるーと思える方に会えました。(今はもっと良くなっていると思います^^)

 

3年通って引っ越しのためにやめちゃったけれど、その3年の間に自分に対してだんだん肯定的な感情を持てるようになっていきました。

 何かするたびに(そんなんじゃだめ!)うまくいかないたびに(ほんっとにクズ!)って言葉が頭の中に浮かんでいたんですね。散らかっている部屋に帰ると(このバカクズアホ)ってフレーズが頭の中をぐるぐるしてフリーズしていました。

 片づけようとしてモノを手に取ると頭が締め付けられて胸に鉄板を押し込められているような感じがしていました。そういうものをひとつひとつ取り外していく・・・という作業が必要でした。片づけができるようになるためには、片づけられない自分を好きになることが、必要だったんですね。

 

 ITが好きになったのも、機械は失敗しても怒らないからじゃないかと思います。説明書は苦手なので、傍から見たらすごく効率の悪い事をしていることがあります。そうやってああだこうだ触って動かして、ものすごい量の失敗をします。(人間相手だったらうわあああ)そこからなんとなく感覚をつかんで(ここが説明できないんです)、それから説明書を読めばすんなり理解することができます。

 

 そんなこんなで、3年かけて。散らかってるとはいえ、普通に仕事をして普通に遊びに行って(普通じゃないって説もあるけど)まあまあ楽しく生活を送れるようになったので、ひとまずそれで満足していました。

 

 んで、去年コーチングをしている方にお会いしました。そしたら何か目標を達成してみませんかという。だったら、あれだよ、片づけだよ!片づけがきれいにできるようになりたい!

 

1)まず部屋はぐっちゃぐちゃ!

 去年の1月、、、はやばいですね。ぐっちゃぐちゃです。自分でもやばいと思っていますが、まあいっかと思っています。そんな自分も大好きです♪ でも簡単にできるお掃除方法は見つけたらすぐ試しています。たいてい1日で飽きます。でもまた試します。

 ある日何かで見つけたのが「朝起きたらパジャマをたたむ」という方法でした。でもジャージで寝てるので朝起きたら着替えません。なので、布団をたたむことにしました。そしたらですね、なぜか続けることができたんです。不思議です。どうしてなんでしょう。とにかく毎日布団をたたむようになりました。

 

2)完璧にやらない、時間になったらやめる、最後までやらない。

 これはコーチングの人に教わったコツ。いろんな事に夢中になってやめられないたちですが、完璧にやらなくてもいい、8割やったら一旦区切る。一服してもっとやりたかったらまたやる、というふうにすることにしました。やってみたらこの方がだんぜんいい結果を出せるんですよね。そんなことしょっちゅう忘れて夢中になってしまいがちだけど。これは今、壁に貼っています。見たら思い出したように止める(笑)

 

3)くりかえしタスクを星取表に書き出す

歯磨きして、顔洗って、ごはん炊いて、軽く走って、という繰り返しタスクを書き出してExcelの表にして日付をつけてプリント、目立つところに貼ってチェックします。しばらくやってみてわかったのは、やりたいことが多すぎるんだ。どんなに急いでやっても理想の一日を過ごそうと思うと、へとへとに疲れてしまいます。

 しばらく星取表を書いてみて良かったのは、何をやるのにどの位時間がかかるのかが分かってきたこと。食事も、洗濯も、本を読むのも、遊びに行くのも、全部それなりに時間がかかります。疲れたら休憩が必要です。理想の自分になれなくてもガッカリしなくなりました。その代り自分をいい状態にもっていくことを目標にするようになりました。

 例えば睡眠時間は7時間とった方がいい一日を送れます。4時間睡眠だと体力の先払いをしているような感じになります。1日は無理がきくけど1週間で見たら結局有効稼働時間はあんまり変わらないんだなあということがわかりました。

 

4)iPhoneすてちゃった!

 正確には落としちゃった・・・です。一日中iPhoneを見ていて、無駄な時間だと思うのにネットを見るのがやめられない。イイねがきたら返事したいし、LINEが来たら返事しなくちゃ!!!うん。これ、完全に人生の無駄です。時間になったらピタっとやめられる人ならうまく使いこなせると思うのですが、、、夢中になって電車をのりすごすタイプの人には、少なくとも自分にとっては毒でした。

 iPhoneを無くしてしばらくは指をシュッとする幻覚を見たりしました。頭の回路のどこかがiPhoneをよこせーっと叫んでいます。これは!!!タバコをやめる時のあの感じと似てる。すっごく似てる!!!しばらくぐわーっと苦しい期間がありましたが、いまはなくても何ともないです。その代りに友達と電話をしたり、遊びにいったり本を読んだりしています。いいじゃん!

 

5)プリンセスの魔法をつかってみる。

 ええーっなんて乙女チック。こっぱずかしいわ!!!なんて思ったけど、だまされたと思ってやってみたら、、、はまりました(笑)100均で白いぞうきんを買ってきて布団をたたんだ後をさささと拭いています。友達に貸してもいいようなパジャマにしたら、ぐっすり眠れるようになりました。ばっかばっかしーと思いながら、夢みたいなストーリーを考えてニヤニヤしたらすごい楽しい気分になりました。そのすごい楽しい気分をいつでも保っていることが大事なんだそうです。

 

 

6)毎日10個、モノを捨てる。

 すごい部屋が綺麗な人に教わったコツです。ペットボトルのキャップとか、しばらく使っていないのりとか、明らかにゴミから、ぱっと手に取ってしばらく無くても大丈夫って思えるものまで。とにかくなんでもいいので毎日10個モノを捨てます。これを始めたら本当に部屋がスッキリしてきました。

 手に取ってこれは大事なものだって思えたら、大事にできる場所にしまう。なくても大丈夫かなっておもったら、そのものに、今までありがとう卒業だねってお礼をいって捨てる。ということをしています。

 

7)いいこと日記と時間日記をつける

 仕事をしながら作業ごとに、何時から何時まで何をしていたかをざっくりつけています。夢中になっていると5,6時間ずーっと集中していたり、なかなか気分がのらない時間があったりするのが一目瞭然で面白いです。

 最初は方眼紙のノートに24時間計を作って30分ごとに・・・とかしてましたが、最近は「5時~6時15分:ブログ」みたいにざっくりつけています。

 ずっとつけていると、気分が乗らないときは疲れていたり何か無理をしているとき、やりたくない気分の時はよく見ると計画に無理があったりと、何か気分が悪いな・・・というときは、改善しようというサインになっていることがだんだん見えてきました。

 例えば、本当は片づけに1時間かかりそうなのに「10分で終わらせなくちゃ!」って思っていると憂鬱になります。そうすると何も手が付かないでしまいます。でも「10分でゴミをできるだけ拾おう」とか「10分間疲れているからお茶しましょう」ってすると、10分で何だかいい気分になれるんです。

 イイコト日記は一日10個ずつ、くだらない事でもいいのでイイコトを箇条書きに書いていくというものです。空が青かったとか、吹雪だからアナ雪のレリゴーがノリノリで歌えたとか、そういうわりとくだらない事でオッケーです。

 もちろん100円ひろったとか、締切にギリギリセーフで間に合ったとか、すごくいいことは真っ先にかきます。これだけでもオッケーですが、さらに2、3か月たって忘れたころに読み返すと、これマジ自分!?みたいに面白くって仕方有りません。 

 1年後に読み返してみたら、なんだこれ感動の1日じゃないの・・・と目からウロコが落ちます。不思議です。どうしてその日のうちに気が付かないんだろう。。。

 

 だいたいこんな感じかな。書いてみてやっぱり、自分にあったやり方を見つけていくことが大切なんだなと思いました。他人のアドバイスは断片的に効いてくるという感じです。全部は取り入れられないけれど、パズルのピースの一個みたいに大事な部品になっていて。だんだん組み合わさってできるようになっていく・・・という感じでした。

 ADHDの動画を見た時は、自分の事みたいで思わず動揺してしまいました。私自身、決して成功したとは言えない人生だけれど、だんだん自分とうまくつきあえるようになってきて、そうしたら親や友達ともだんだんうまくいくようになってきて、、、完璧じゃないけれど、よかったと思える毎日を送れています。 

 動画にでてきたような子がいたら、まあそんなに自分にがっかりしなくても、たいていの事はなんとかなるさって伝えたいなと思いました。