今日から私もインディアン!
脳に水が貯まる障害と、歯が48本生えて口が閉じられない障害。
その日食べるにも困るほどの貧乏暮らし。その上インディアンで居留地から出られない。
すさまじいイジメに、アル中薬中のご近所さん。ゴミみたいな一生を繰りかえす運命。
それでも、まーったくそんな事(気にするけど)サラリとかわして生きて行く。
はみだしインディアンのホントにホントの物語 (SUPER!YA)
- 作者: シャーマンアレクシー,エレンフォーニー,Sherman Alexie,Ellen Forney,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/01/27
- メディア: ハードカバー
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かっこいい!!!
こないだの「隣のアボリジニ」と同じです。こっちの物語は中の人からのレポートだけれど・・・。
この子がすごいのは、理不尽のオンパレードなのに、まったくその事を恨まない事です。
親友に裏切られてギッタギタにされても、いつかきっと笑いあえるって信じている。
家族が悲惨な目にあって亡くなっても、幸せだった事を信じている。
バスケの試合でかつての母校のチームにコテンパンにやられても、勝ってやる!って信じている。
こんなに酷い目にあったら、ムカついたり、恨んだりするのが普通でしょう。
だけれども、ひとかけらもそんな事を思わない。
それが昔ながらのインディアン精神なんだっていう。
私の場合、ムカつく事があったらしばらくメラメラしています。
ほんとーに酷い目にあったら何年も思い出しムカムカしています。
だけど、その酷い事ってこの本に書いてあるほどのことじゃない。
あーその時間、勿体なかった!!!
それにしても、差別、抑圧、貧困、、、容赦ないことこの上なし。
笑いと涙と感動の物語に、インディアンの置かれた歴史と境遇が織り込まれていました。
インディアン精神を発揮した先輩達が打ち砕かれるシーンがあります。
昨日まで意地悪をしていた人達が、どん底から手助けしてくれるシーンがあります。
いまは支配され、恐怖心を植え付けられて、追い込まれているけれど
インディアン精神を思い出せば、希望をつかむことができる。
よーし、今日から私もインディアンになろう!!!