山田町の仮設住宅調査でした

今年もまた仮設住宅調査にお伺いさせていただきました。
5年目の調査ですが、まだ7、8割の仮設住宅が埋まっており、変わらない日常を過ごされておりました。

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変わったのは防潮堤とかさ上げの現場です。とくに町の中心部にはベルトコンベアを設置され、一気に土盛りが進んでいます。調査の一週間前、二週間前にも訪問していたのですが、来る度景色が変わり、道が変わり、店が移動し、見慣れた風景がどんどん変わっていました。

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工事については素人ですので、単にこれは感想ですが、思い出もなにも土の下に埋めてしまう復興は本当にそれでいいのかと思ってしまいます。家族同様に思っていた木が切られてしまったと泣いている方がいました。そうした思いの上に新しい町がつくられるとしたら、なんだか切ないものを感じてしまいます。

山田町の仮設住宅は、比較的海から近い場所にあり、出来るだけもとのコミュニティを維持できるよう入居を調整したという経緯があります。ほっとする雰囲気があるのはそのおかげでしょうか。そして、山田の方はパキッとしゃべりよく笑います。よそから来る私の方が感傷的な気分になってるんじゃないかなと思う程です。