盛岡在住のアニメ監督、寺田和男さんの絵コンテ講座でした!

今日は、盛岡在住のアニメ監督、寺田和男さんの絵コンテ講座でした!

まず、これまでの絵コンテを見せて頂いたのですが
この時点でもう、絵本か漫画かってくらいしっかりがっつり書き込んであるんです。

www.tbs.co.jp

ディズニーならここからすぐに、一こまずつ写真にとって動画にして
音楽と音声が入り、白黒の漫画が紙芝居のように進行するアニメが
半分完成品としてすぐに試写が行われます。

日本では絵コンテを見ながら絵を描き、アニメにして最後に音楽と音声をいれていきます。

見せて頂いたのが、FLAGというアニメ。
FLAG OFFICIAL SITE
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こちらは,アニメを作ってからそれに合わせて作曲をしたのだそう。
しろうとですので何気なくみて、すごい迫力だなぁーと感心するだけですが
ホームビデオで撮影した感じを再現するために、ふつうにアニメを作ってから
手ぶれ感を入れたり、画面に雨だれをいれてそれがじわっと流れていく様子
風の音、呼吸の音、それにヘリコプターが急行下して去っていく音と何種類もの音を重ねていく様子
スカートのはためき、姿勢や振り向き方でその人らしさを表現している

・・・などなど、作った方の解説でみると
熱意と熱意のガチンコ勝負で作りあげていたんだと思うばかりです。

寺田さん、シナリオをわたされると頭の中で
「ブゥーン・・・ウウーン・・・プオーン
バリバリバリ、ダダダダダダーン!!!!」と
音が展開するのだそうです。それを絵コンテに起こしていると。

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Works of Kazuo Terada - Animation Director


人のいないシーンで,カットとリズムで見せるシーンが好き。

シナリオも何度も練って練りまくる。
あれって思う謎掛けをして、最後の最後に種明かしをする。
それで最初からまたみたいきにさせる。

命がけで作っている。
だから、いい映像、いい音でみてほしい。

真剣にやっているから、いつも人とぶつかる。
でも相手もそうだから存分にやりあう!

アニメは常にチームワーク。
10やろうとしたら、1できたらいい。
それがわかってから、怒らなくなった。

盛岡に帰って来て、ここで頑張っている子達と話すようになった。
おまえのかわりはいるんだって、頑張っている子をバカにする奴がいる。
だけど,そんな奴はけっとばせ!!!
おまえのかわりはいるんだって、それはこっちのセリフだ!

アイスクリームが好きだ。
これが美味しいって事を知って死ぬのと、知らないで死ぬなら
最後にどうしても食べられなくて悶絶したとしても、知って死にたい。
10楽しい事を知ったら、10地獄を知ることになる。
きっと死ぬ時はめちゃくちゃに悶え苦しむ。だけどそれがいい。

アップルシードのデュナン・ナッツがかっこいい。
未来はだめだと諦めている年寄り相手に
「自分たちの未来は自分たちで作るんだ!」と叫ぶ。そうしたい。

いやー面白かったです!!!
次回は絵コンテかいていきましょう♪

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