山田湾の朝日を、海から。

復興ドーム忘年会2日目。
前日、ぐわんぐわんに呑み尽くしたのに、朝4時起きですよって。
まじですかー・・・

細い細い月と金星。
寒いのに、見とれる。

f:id:MATSU:20151208054546j:plain

海では夜明けがはじまっていました。

f:id:MATSU:20151208061404j:plain

出航!!!

f:id:MATSU:20151208062021j:plain

すげーはやいサッパ船に追い抜かれます。
アワビの口開け(解禁日)で良い場所は速いもの勝ちなのです。

f:id:MATSU:20151208064157j:plain

夜明けです。
こんなに美しいものがこの世にあるなんて・・・

f:id:MATSU:20151208065526j:plain

漁師さんだけが拝む事ができるありがたい仏様。

f:id:MATSU:20151208070246j:plain

さらに東へ

f:id:MATSU:20151208073931j:plain

本州でいちばん東の灯台を海から見る事ができました。

f:id:MATSU:20151208075505j:plain

防潮堤は海からみると、やっぱり壁だと思いました。

f:id:MATSU:20151208091414j:plain

山田町へ、復興ドーム2年目忘年会でした

久しぶりに、仕事じゃなく山田町にいってきました。
楽しかったー^^

今回は、復興ドームを一緒に建てた皆様との忘年会。

 復興ドームは、神戸の「テツヤジャパン」さんの企画で、組み立てが簡単な作業小屋を被災地各地に設置しようというものです。素材はロシアンバーチという白樺の木をくるくるむいて、それを重ねて圧着してつくった板。一式大型バンでもって来る事ができます。このために、神戸から何十回もバンを走らせてきたのでした。
ロシア耐水白樺合板 復興支援


復興ドームは・・・
建てた時はこんなんでしたが・・・

readyfor.jp

ありました!!!

いい色になっています。
f:id:MATSU:20151207160414j:plain

ぜんぜん変わっていなくて。
でもすっごいいい夕日で・・・

f:id:MATSU:20151207155423j:plain

山田の人はよく笑います。
油断していると、おにぎり吹き出すような笑いをかましてくるのです。
そういえば、震災直後もそうだったと思い出しました。

朗らかに聞いた話。後で文字にて読むと、あまりの凄まじさに絶句するのです。
readyfor.jp

赤浜の復興。土を盛り、道を替え、山の木を切り、平らにする。

人間はほんとうにすごいと思います。
大槌町赤浜にいってきました。

吉里吉里から赤浜に向かうと、新しい道になっていました。

f:id:MATSU:20151203140133j:plain

確か丘だったところを切り開いて平らにしたようです。
正面にひょっこりひょうたん島が見えてナイスポイント。

f:id:MATSU:20151203140221j:plain

このだだっ広さ。もとあったものをすっかりなくしてしまいました。

f:id:MATSU:20151203140404j:plain

ダンプが一生懸命走っていました。

f:id:MATSU:20151203140614j:plain

どうか、一日もはやく、にぎやかになりますように。
願うばかりです。

赤浜は雨でした。

大槌町の赤浜にいってきました。

 ここの方々は女の人がしっかりしていて、インタビューでもお母さんやおばあちゃんの話がしょっちゅうでてくるのです。(お父さんは相当がんばらないと!)昔は遠洋漁業の人が多く、浜の事は女の人がするようになったのだそうです。そのせめぎ合いの話をまた聞きたいと思いました。

f:id:MATSU:20151126152153j:plain

山田町の仮設住宅調査でした

今年もまた仮設住宅調査にお伺いさせていただきました。
5年目の調査ですが、まだ7、8割の仮設住宅が埋まっており、変わらない日常を過ごされておりました。

f:id:MATSU:20151122110556j:plain

変わったのは防潮堤とかさ上げの現場です。とくに町の中心部にはベルトコンベアを設置され、一気に土盛りが進んでいます。調査の一週間前、二週間前にも訪問していたのですが、来る度景色が変わり、道が変わり、店が移動し、見慣れた風景がどんどん変わっていました。

f:id:MATSU:20151122104245j:plain

工事については素人ですので、単にこれは感想ですが、思い出もなにも土の下に埋めてしまう復興は本当にそれでいいのかと思ってしまいます。家族同様に思っていた木が切られてしまったと泣いている方がいました。そうした思いの上に新しい町がつくられるとしたら、なんだか切ないものを感じてしまいます。

山田町の仮設住宅は、比較的海から近い場所にあり、出来るだけもとのコミュニティを維持できるよう入居を調整したという経緯があります。ほっとする雰囲気があるのはそのおかげでしょうか。そして、山田の方はパキッとしゃべりよく笑います。よそから来る私の方が感傷的な気分になってるんじゃないかなと思う程です。

放送大学の科目履修生になりました。

被災地の調査チームにいるうちに、社会学が面白いと思うようになりました。
そこで試しに、科目履修生で単位をとってみる事にしました。これは面白いです!

www.ouj.ac.jp

私の場合、2科目申し込みましたので、これと同じ6万2千円。

www.ouj.ac.jp


しばらくすると、教科書が送られてきます。
音声は週1回×15週1セットでテレビ・ラジオかストリーミング、それにCDです。
CDは各地にある学習センターもしくは郵送による貸し出しです。

私は学習センターで一気にかりて、iPadに入れてずっと車で聞いています。

文字で見るとぐえっむーずかしいい!と思うような内容でも
なんとなく聞いている内に、面白いエピソードがひっかかってきて
それって何だっけーと教科書を読むとなんとなーくわかってきて
そのうち1セット終わっている、という感じです。

テストはオンラインで中間テストと期末テストがあります。
時間制限はないので、じっくりしらべて回答すればまずまず大丈夫。

不思議なのが、私はどんなに面白いと言われる授業でも眠くなってしまうのに
CDで聞いていると大丈夫という事・・・。

こういう勉強の仕方が合っているのかもしれません。

タイマグラばあちゃんの上映会。自給自足の生活ってどうしてこんなに魅力的なんだろう。

自給自足の生活がしたい!
ロビンソン・クルーソー、15少年漂流記、小野田少尉
最近だとDASH村に黄金伝説,自殺島に新白川原人・・・
現代社会の便利な文明に暮らしながら
なぜこんなに心をかきたてられるのでしょうか。

そして実際やってみたいなーと思っても
ムリなんじゃない?と言われがちな夢,No1だったりします。
男のロマンのマイページ|BAILA(バイラ)


そんな中、ぜひ見てほしい映画があるとオススメされたのがこの映画でした。

f:id:MATSU:20150720223534j:plainf:id:MATSU:20150720223538j:plain
http://www.mmjp.or.jp/pole2/taimagurabachan.htm


タイマグラばあちゃんです。
岩手の山奥、タイマグラという所で自給自足の生活をしている
おばあさんを10数年間おいつづけたドキュメンタリーです。

うむ、おばあさんの話なら参考になりそうです!

オススメしてくれたのは赤浜ロックンロールの監督さん。
この映画を見て、人生がかわったのだそう。

ところがいざ見ようとすると、どこに行っても見つからない!
TUTAYAにもAmazonにもないのです。
しかし何年か前に見た人はちらほらいらっしゃる。
映画を見たいんだといろんな人に話していったら
ある日、Facebookで映像を持っているよというコメントがあり
たまたま映画の打ち上げで飲み歩いていたときに名刺交換した方でした。

そうしてようやく見る事ができたのでした。

f:id:MATSU:20150717192220j:plain

なんていうか。すごい。

ばあちゃんの生き方は自由そのものなんだ。
畑を耕し、作物を育てて、食べる。
畑から得た作物を加工し、売って、日用品を買う。

これだけ書いたら、ふつうの農家さんと何も変わりないようだけど・・・

無理がない。無駄がない。
しわがない。
→とくに縦じわがない!!!

よくわらう。

おじいさんと2人で(後半は一人で)
大地にしがみついて、生きている。

映像を貸して下さった方によると、
ずーーーっと電気がなくて、何回も電力さんが来たけど
「電気はいらねーなくても十分だー」と断ってきたそうです。
最後の最後にここが電気を引かないと日本の電化率が100%にならないんだ
どうにか電気を引かせてくれと頼まれて、ようやく電気が来たんだとか。


どうして町や里に暮らさなかったんだろう?
どうして車やトラクターを使わなかったんだろう?
どうしてもっと楽な農地に移らなかったんだろう?

何度もその機会はあったはずなのに?

どうしてかは、もう分からないのですが
大地にしっかりと根ざして、ひとつも卑屈なところがなくて
いきいきといきている。

とても魅力的だと思いました。