津波が来たら「逃げっぺし!」 そのために必要なもの。

昨日は、津波が来たらどうするかというインタビューをしました。

その次の日に、まさか地震津波がくるとは。
でも、しっかりと逃げて何ともなかったそうです。

安全な所にいた私の方が、心臓がばくばくしていました。

津波がきたらどうするか。

「まず、にげっぺし!」

なんとシンプル!


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でも、いざ津波がきたら本当に手ぶらで逃げられる?
食料、毛布、着替え。携帯、貴重品、必要じゃないの?

いやいや、いざってときは慌ててっから。
なにが必要とか思っているうちに流されるんだ。
だから、あぶねえと思ったら、すぐに逃げる!!!

命が助かれば、あとはみんなで助け合っていけばいいんだ。
大丈夫だ。安心してニゲッペシ。

どんな災害がきだって、おれだづは大丈夫!



この安心感、信頼感。
働き口を探して出ていく人も多いですが
戻ってきたいという人もまた多いのです。

厳しい環境、また津波がくるかもしれないし
経済的にはかなりの厳しさがあるのですが・・・

三陸には、ここに残りたいという人が多いのです。

それってどうしてでしょう?と聞いたら
こんな話をしてくれました。

手をぐっとひろげて、三陸ってのはこういう形をしている。
自分たちは指の又にこびりついて、洗っても洗っても落ちない汚れみたいなもんだと。

ここにたどりつくのは、100年も200年もかかるけれど
ここに来たら、そう簡単には落ちないよと。

この強い信頼関係は、何百年にもわたって、何べんもの津波を乗り越えた
経験がつくりあげたものなんだそうです。


そう簡単にはできないよって笑ってたけど。


ちょっとでも、近づけたら。
今、自分が生きている社会全体に
絶対に大丈夫っていう信頼関係をつくれたら。


とってもいいなあと思いました。