大雪の湘南でパブリックヘルスを考えてみました。
命の格差は止められるか ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業(小学館101新書)
- 作者: イチロー・カワチ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/08/16
- メディア: Kindle版
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命というものは、ほんの些細なことで失われてしまうものです。
健康だって簡単なことで損なわれてしまいます。
ということは・・・
ある社会が平均的に見て長寿であるという場合、社会的構造が何重にも働いていて、些細なことを防いでいると考えられます。パブリックヘルスは、その構造がなんなのかを解き明かす学問といえます。
写真の坂道を考えてみます。
膝まで雪がつもっても、ここでは除雪車がくることはありません。
きっと近所の方が助け合って、手作業で除雪をしたのだと思います。
ここを昼間、おばあさんがよたよたと歩いているのを見ました。
「大丈夫?」「大変な雪だねえ!」と、声をかけらながら笑顔で歩いていきます。
見守っている人がいます。転んだら飛んできそうな顔をしています。
おばあさんが無事、坂をくだりきりました。私もほっとしました。
もし、おばあさんにだれも声をかけなかったら?
緊張のまま、焦りながら下って行ったら?
転んだ時だれも無視をしてしまう土地柄だったら?
転んで大けがをして、雪のため救急車が上がってこれなかったら?
ソーシャルキャピタルがゼロの社会だと、たちまちこのおばあさんは命の危険にさらされてしまうわけです・・・!
日本人が世界的に見ておどろくほど長寿な理由は、こういう事なんだそうです。
そして、最近10年間で平均寿命が下がっているのも、こういう力がだんだんに失われているからなんだそうです。
健康で幸せで長生きするためには、地域社会もハッピーにする必要があるんですね。
んで、それには。10年に1回雪かきするとか、おばあさんがリラックスして坂をくだれるよう声をかけるとか、ほんとにちょっとした事でいいのだそうです^^
というわけで!
健康で幸せで長生きするために、雪かきしてまいります!